なぜ募金が必要なの?

緑の募金は「森の力」を未来へつなげる活動を進めます!

森林は人が生きる環境を守るためにさまざまな役割を果たしています。なかでも、定量的な評価が可能な「地球環境保全」「水源かん養」「土壌保全・土砂災害防止」「保健・レクリエーション機能」の4つの機能だけでも、年間約70兆円の経済効果が見込まれます。(日本学術会議の試算)
森林機能を持続可能なものにするために、森林を育て、保全すると共に、次世代に引き継いでいくための森林ボランティアの養成、次世代のリーダー育成にもチカラを入れています。

森の力

森林は、私たち一人ひとりの共有財産です!

「国土復興」この願いから緑化運動は幕開けしました

戦後、全国には150万ha(千葉県の3倍ほどの面積)もの荒廃地が広がっていました。
昭和25年(1950年)、国民一人ひとりの手で緑を復活させようとする国土緑化運動がスタートし、半世紀以上を経て緑豊かな森林へと甦りました。

大正元年(1912)と平成21年(2009)の比較

緑豊かな森林が抱えるこれからの課題

全国の小・中学生、高校生を対象に
公募した国土緑化運動のポスター

昭和27年(1952年)用 福岡県内の高校生の作品

緑豊かに見える森林も多くの問題を抱えています。近年の森林保全活動は、植樹よりも間伐が主な活動となっています。健全な森づくりのためには、林の中まで日が当たるようにするために間伐を行い、その間伐した木をどう有効に利用するかが課題のひとつになっています。
適切に間伐が行われていると、枝葉がしっかりとした木が育つとともに、多様な動植物の生息が可能になるなど、森林の多面的機能が発揮されます。

間伐され健全な状態の森林
間伐されていない森林

100年先へとつなげよう、森林の循環と恵み!

この豊かな森林を未来につないでいくために、「森林の循環」が途切れることのないように、森林を守り、育て、「森林の恵み」を次世代につなげる活動しなければいけません。

森林は、太古よりすべての生き物に多くの恵みを授けてきた命の源です。生き物になくてはならない酸素や水を供給してくれています。その水が田畑を潤し、やがて海に流れ、多くの生き物を育む豊かな海になり、私たちにも多くの恵みを与えてくれています。

適正な木材を使うことが、森林を元気にします!

林業従事者の高齢化や国内の森林資源の利用が進まないことにより、木を植えられない、間伐が進まないなど、森林の循環が途絶えようとしています。健全な森林が育たなくなると、土砂崩れの原因になったり、CO2の吸収能力が減少したりなどの多面的な機能が低下します。
国内の森林資源の適切な利用を推進することは、健全な森林の循環を維持する大切なひとつです。

健全な森林循環のサイクル

「生きる力」を育む最適な学習の場と期待される森林

森林は豊かな感性や人間性を育む体験活動の場とともに、総合的な学習の場として期待されています。近年、文部科学省が推進する「ESD」の視点を取り入れ、森林を活用する次世代育成にも注目が集まっています。

昭和25年以来「学校林」の推進を図ってきました

次世代を担う児童や生徒、教員、地域の森林ボランティア団体などが一体となり森林体験活動などに取り組む場として、全国2,677校・17,777haを有して森林環境教育が実施されています。

学校林~森林環境教育促進事業~~学校環境緑化モデル事業~~学校関係緑化コンクール~

昭和35年誕生の「緑の少年団」は全国各地で活動しています!

次世代を担う子供たちが、緑と親しみ、緑を愛し、緑を育てる活動を通じて、ふるさとを愛し、そして人を愛する心豊かな人間に育っていくことを目的にした自主的な団体です。

「緑の少年団」の主な活動

  • 学習活動
    緑や森林の働き、鳥や昆虫などの観察や愛護活動などから、緑や森林を守ることの大切さを学ぶ。(例)樹木観察会、自然体験活動、植樹祭への参加
  • ボランティア活動
    緑の募金活動のお手伝いや地域の緑化行事への参加、公園緑地帯の清掃などを行う。(例)緑の募金活動、学校林、学校周辺の公園や通学路などの除草や清掃
  • レクリエーション活動
    キャンプやハイキングなど、自然の中での集団活動を通じて団結と協力の精神を養う。

緑の募金は、新緑と紅葉シーズン年2回

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緑の募金は、企業、地域、学校、職場からの善意の寄付を募り、森林ボランティア・NPOなどを通じて、国内外の森林づくりや人づくりをはじめとした様々な取り組みを行っています。
4月15日~5月14日は緑の募金「全国一斉強調月間」です!

緑の募金は、全国47都道府県の緑化推進委員会と連携して、森林づくりを支え、広げています。

緑の募金は、皆様からの募金を適正に運営管理しています。

緑の募金運営システムは個人募金と法人募金の2つから成り立っており、運営協議会・学識経験者等が審議し、ボランティア団体、NPO、事業体等を通じて、国内の森を健全にする・地球の緑を増やす・森づくりリーダーの育成・森を活用し、子供を育む・森林にふれる仕組みづくり・東日本大震災被災地での復興事業に使われます。

緑の募金は、被災地域の復興支援にも活用されています

すべての地域の人の安心と安全を目的とした緑化活動を行っていきます。

海岸防災林などの森林整備

被災地域の市町村等が計画し、地域住民の協力を得て取り組む、地域に海岸防災林等の森林整備を支援します。

居住地域周辺や学校周辺の緑化

地域の拠り所となる仮設住宅あるいは集落の復興に向けて、居住地域周辺や学校周辺の緑化を支援します。

地域産間伐認証材を活用した津波避難歩道設置事業

津波により全世帯が流出した釜石市鵜住居町において、体の不自由な人でも車いすを使って避難ができるよう、間伐材を活用した避難歩道の整備を支援しています。

自伐林業方式と木質バイオマスを活用した津波被災地再生事業

津波被災地において、仕事づくり、吸収づくりに効果のある自伐林業と「薪利用システム」を普及するための被災地域住民への林業技術研修等を支援しています。

東日本大震災被災地域での緑化活動にも活用されます

東日本大震災、緑の募金「使途限定募金」を立ち上げ、被災地域の防災林等の森林整備、居住地域周辺や学校周辺の緑化等の復旧・復興に向けて取組み、支援しています。

森林復興事業

震災復興事業についてはこちら

緑の募金は、森林づくりと森林を守り、育てる人づくりに使われています

皆様からの善意の寄付金は、国内外の森林づくりや次世代の担い手の育成などに大切に活かされています。

緑の募金の成果

国内事業と海外事業
(注)本表は、平成26年度における全国の緑の募金(中央募金は平成25年)に係る取組成果を集計したものです。

居住地域周辺や学校周辺の緑化

年々、多くの人が森林保全の大切さを感じ参加してくれてます。

緑化のグラフ

(注)本表は、平成26年度における全国の緑の募金(中央募金は平成25年)に係る取組成果を集計したものです。

海外での「緑の募金」を活用した森林づくり活動

海外での「緑の募金」を活用した森林づくり活動の実施状況(平成25年)はこのようになっています。

20カ国・59件の森林づくり活動を実施(昨年の数字) アフリカ5カ国 アジア14カ国※ロシアを含む 南米1カ国

国際協力についてはこちら

緑の募金 2016年春

緑の募金

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