平成30年度助成事業の紹介
日中緑化交流基金では、中国国家林業・草原局対外協力プロジェクトセンターとの協力により、平成30年度には、日本の団体と中国の団体が中国の13の省・自治区で共同で行う24件の植林プロジェクトに助成しています。
こうした活動は、日中両国民の協力により、中国での緑の山河づくりに貢献するとともに、両国の友好関係の発展に寄与することが期待されています。
平成30年度は、特に日中双方にとり重要な課題である砂漠化・黄砂対策に重点を置いて取り組んでおり、24件のプロジェクトの約半数の11件が砂漠化地域で実施されています。現在実施されているプロジェクトについて、砂漠化地域、黄土丘陵・黄土地域、北京周辺風砂地域、長江下流地域の4地域で実施されている事業の代表的な事例をご紹介します。
なお、日中緑化交流基金による助成事業は、平成30年度の実施を最後に終了することとなりました。
|
【砂漠化地域】

樟子松(モンゴルアカマツ)植栽地 | 事業名 | 日中青年チチハル市碾子山区生態緑化モデル林 | 実施場所 | 黒竜江省チチハル市 | 団体名 | (一社)日中国際交流協会 | 中国側 カウンターパート | 中華全国青年連合会 | 事業開始年度 | 平成28年度(2016年度) | 事業概要 | 砂地整備の全国重点地域である現地は、毎年冬や春には黄砂が舞い上がり、大規模な砂嵐が発生しているため、防風固砂のモデルとなる森林の造成を行う。 |
|
| 【黄土丘陵・黄土地域】

整地後の植付作業 | 事業名 | 山西省豆村鎮土石山岳地域植生復旧モデル林造成事業 | 実施場所 | 山西省五台県豆村鎮豆村村 | 団体名 | (特)教育開発研究所 | 中国側 カウンターパート | 山西省林業庁 | 事業開始年度 | 平成25年度(2013年度) | 事業概要 | 河北の屋根といわれる地域であるが、森林率が14%と低く、干ばつ、洪水、砂嵐などの自然災害が頻発している。このため、植生復旧のモデル林を造成し、風砂浸食の抑制、地域住民の生活レベルの向上を実現する。 |
|
| 【北京周辺風砂地域】

日中のボランティアによる油松(マンシュウクロマツ)の共同植樹 | 事業名 | 河北省蔚県における緑化協力事業 | 実施場所 | 河北省張家口市蔚県 | 団体名 | (特)緑の地球ネットワーク | 中国側 カウンターパート | 中華全国青年連合会 | 事業開始年度 | 平成28年度(2016年度) | 事業概要 | 地方の環境と生態系に適した複数の樹種の植林により、砂漠化防止、黄砂や洪水等の災害の軽減を図るとともに、農家所得の増大と生活改善に役立てる。 |
|
| 【長江下流地域】

植付前に広葉杉(コウヨウザン)の苗木の根を湿らせる作業 | 事業名 | 光山県小羅山荒山緑化友好モデル林建設事業 | 実施場所 | 河南省信陽市光山県 | 団体名 | (特)三重県日本中国友好協会 | 中国側 カウンターパート | 河南省林業庁 | 事業開始年度 | 平成28年度(2016年度) | 事業概要 | 農作物の安定的な収入確保のため、荒山に植林を行うことで環境を改善し、土砂の流出防止、水源涵養機能の高度化を図る。 |
|
|
|
|
|