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国土緑化関連の切手の紹介

国土緑化運動は、その象徴的な行事である全国植樹祭が60年間毎年欠かさず開催されてきたことでも分かるように、戦後における国民的な運動としてこれまで展開されてきました。

このため、国民生活に身近な切手やハガキあるいは記念消印などにおいて、国土緑化運動に関連するものが数多く使用されており、世界的にも熱心なPRが行われている国といえます。

切手の図柄を通して、約60年に及ぶ国土緑化運動の足跡をたどってみましょう。

資料提供:羽賀正雄氏

 

•  昭和23~24年( 2枚)

昭和23年、終戦後いち早く発行された最初の「国土緑化運動」の切手です。しっかりと根を張った堂々とした樹木を中心に、縁取りなしで全体を緑で表現した デザインに、戦争で「荒れた国土」を「平和な緑」で覆うことへの強い意志を感じさせます。スローガンは「荒れた国土を平和な緑で」というものでした。
この切手は「植樹の日」など「緑化運動」を直接の目的として発行されたものとしては、米国の「アーバーデイ」に次ぐ2番目のものとなります。
昭和24年、国土緑化運動の第2号切手です。スローガンは「植えて育てよ吾等の郷土」というものでした。


•  昭和34~49年( 9枚)

昭和34年4月5日、埼玉県で開催された第10回の緑化運動を記念して発行されたものです。
昭和40年5月9日、鳥取県大山で開催された第16回植樹行事、および国土緑化大会記念として発行されたものです。
昭和43年5月18日、秋田県生保内で開催された明治百年記念、第19回植樹行事を記念して発行されたものです。
昭和44年5月26日、富山県栃波で開催された第20回植樹行事を記念して発行されたものです。
昭和45年5月18日、福島県猪苗代で開催された第21回植樹行事を記念して発行されたものです。
昭和46年4月18日、島根県三瓶、ならびに広島県大田で開催された第22回植樹行事を記念して発行されたものです。切手の図案は、島根県木であるクロマツと広島県木であるモミジを組み合わせたものとなっています。
昭和47年5月21日、新潟県黒川で開催された第23回植樹行事を記念して発行されたものです。切手の図案は、緑の森と新潟県木であるユキツバキで構成されています。
昭和48年4月8日、宮崎県小林で開催された第24回植樹行事を記念して発行されたものです。切手の図案は、宮崎県木であるフェニックスで構成されています。
昭和49年5月19日、岩手県松尾で開催された代25回植樹行事を記念して発行されたものです。切手の図案は、岩手山を背景に、岩手県木である南部アカマツで構成されています。


•  昭和50~63年(14枚)

昭和50年5月25日、滋賀県草津で開催された第26回植樹行事を記念して発行されたものです。切手の図案は、針葉樹林、広葉樹林と、その間を流れる川で構成されています。
昭和51年5月23日、茨城県筑波で開催された第27回植樹行事を記念して発行されました。切手の図案は、筑波山を背景に、梅と杉林で構成されています。
昭和52年4月17日、和歌山県色川で開催された第28回植樹行事を記念して発行されたものです。切手の図案は、陽光に映える樹木で構成されています。
昭和53年5月21日、高知県で開催された第29回植樹行事を記念して発行されたものです。切手の図案は、杉林にかかる虹と足摺岬で構成されています。
昭和54年5月27日、愛知県藤岡で開催された第30回植樹行事を記念して発行されました。切手の図案は、ハナノキと鳳来寺山で構成されています。
昭和55年5月25日、三重県津で開催された第31回植樹行事を記念して発行されたものです。切手の図案は、杉林、御在所岳、ベニドウダンツツジで構成されています。
昭和56年5月24日、奈良県で開催された第32回植樹行事を記念して発行されたものです。切手の図案は、奈良の風景を背景に、ナラノヤエザクラで構成されています。

昭和57年5月23日、栃木県矢板で開催された第33回植樹行事を記念して発行されたものです。切手の図案は、植樹祭のシンボルマークを中央に配して、県鳥のオオルリで構成されています。
昭和58年5月22日、石川県津幡で開催された第34回植樹行事を記念して発行されたものです。切手の図案は、白山連峰を背景に、県木のあてと県花のクロユリで構成されています。
昭和59年5月20日、鹿児島県霧島温泉で開催された第35回植樹行事を記念して発行されたものです。切手の図案は、桜島を背景に、県木のカイコウズ、杉林で構成されています。
昭和60年5月12日、熊本県坊中で開催れた第36回植樹行事を記念して発行されたものです。切手の図案は、阿蘇山を背景に、クスノキ、リンドウで構成されています。この年は、国際森林年にもあたっていました。
昭和61年5月11日、大阪府堺で開催された第37回植樹行事を記念して発行されたものです。切手の図案は、仁徳天皇陵を背景に、アシに止まるモズで構成されています。
昭和62年5月24日、佐賀県嬉野で開催された第38回植樹行事を記念して発行されたものです。切手の図案は、虹の松原を眼下に見下ろして飛翔するカササギで構成されています。
昭和63年5月22日、香川県琴平で開催された第39回植樹行事を記念して発行されたものです。切手の図案は、屋島を背景に、オリーブとホトトギスで構成されています。


•  平成 1~16年(16枚)

平成 1年5月21日、徳島県広野で開催された第40回植樹行事を記念して発行されたものです。切手の図案は、剣山を背景に、ヤマモモとスダチで構成されています。
平成 2年5月20日、長崎県国見で開催された第41回植樹行事を記念して発行されたものです。切手の図案は、雲仙岳を背景に咲き誇るウンゼンツツジで構成されています。
平成 3年5月26日、京都府宇治で開催された第42回植樹行事を記念して発行されたものです。切手の図案は、平等院鳳凰堂を覆い尽くすようなシダレザクラと北山杉から構成されています。
平成 4年5月10日、福岡県夜須で開催された第43回植樹行事を記念して発行されたものです。切手の図案は、砥上岳を背景に、松延堤とツツジに止まるウグイスで構成されています。

平成 5年4月25日、沖縄県糸満で開催された第44回植樹行事を記念して発行されたものです。切手の図案は、内田 悦代さんの手によるもので、デイゴと珊瑚礁に囲まれた島々で構成されています。
平成 6年5月22日、兵庫県村岡で開催された第45回植樹行事を記念して発行されたものです。切手の図案は、クスノキを背景に、野菊とコウノトリで構成されています。
平成 7年5月21日、広島県本郷で開催された第46回植樹行事を記念して発行されたものです。切手の図案は、安芸の宮島を背景に赤々ともえるモミジで構成されています。
平成 8年5月19日、東京都日本橋で開催された第47回植樹行事を記念して発行されたものです。切手の図案は、新宿副都心を背景に咲くソメイヨシノで構成されています。
平成 9年5月16日、宮城県白石で開催された第49回植樹行事を記念して発行されたものです。切手の図案は、蔵王のお釜とミヤギノハギで構成されています。
平成10年5月 8日、群馬県沼田で開催された第48回植樹行事を記念して発行されたものです。切手の図案は、ヤマメとレンゲツツジで構成されています。
平成11年5月28日、静岡県湯が島で開催された第50回植樹行事を記念して発行されたものです。切手の図案は、アマギシャクナゲと富士山で構成されています。
平成12年4月21日、1950年から毎年実施されてきた国土緑化運動の50周年にあたるH12年の全国植樹祭は、大分県県民の森・平和森林公園で開催されました。記念切手には、大分県の県花「ブンゴウメ」、県鳥「メジロ」、背景に九重連山が描かれています。
平成13年5月18日、山梨県北巨摩郡須玉町のみずがき山麓で開催された第52回植樹行事を記念して発行されたものです。切手には、式典会場のみずがき山麓の景観に、アズマシャクナゲ、白樺とオオムラサキが描かれています。
平成14年6月2日、山形県最上郡金山町で開催された第53回植樹行事を記念して発行されたものです。切手には、山形県の県花である「紅花」、県を縦断し日本海へ注ぐ「最上川」、山形県の中央にそびえ立つ「月山」のイメージが描かれています。
平成15年5月18日、千葉県木更津市・君津市で開催された第54回植樹行事を記念して発行されたものです。切手には、県の代表的な花である「菜の花」と県の木である「マキの木」、また、植樹祭のイメージキャラクター「大樹(だいじゅ)くん」が描かれています。
平成16年4月25日、宮崎県西都市で開催された第55回植樹行事を記念して発行されたものです。切手には、県の木である「ヤマザクラ」と、全国植樹祭の式典会場にある西都原(さいとばる)古墳、宮崎県の中東部に位置する尾鈴山が描かれています。

 

 

 

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