日中緑化交流基金
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日中緑化協力指標林
日中緑化協力指標林(海岸防災指標林)


 日中緑化協力指標林(以下、指標林という。)は、中国各地で植林活動に取り組んでいる日中両国の関係者に対し、森林造成技術や手法などについての指標を示す、いわば、実証展示の役割を果たすものとしてこれまで四川省都江堰市において造成されてきました。
 これに続き、平成19年7月に開催された日中両国政府代表からなる日中民間緑化協力委員会第8回会合において、今後助成事業の重要地域として実施が予測される海岸防災林については、一般の森林造成技術と異なる施業及び施設が必要となることから、海岸防災林の実証展示のため、平成20年度から新たな日中緑化協力指標林の造成を行うことが決定されました。これを受けて、日中緑化交流基金と広西壮族自治区林業局及び欽州市人民政府では、広西壮族自治区欽州市において、海岸防災指標林の造成を行っています。
 この指標林の全体面積は54.70haで、現地の自然的・社会的な条件及び中国での海岸防災林としての助成事業の技術的諸課題を解決するための森林として、防風固砂機能、波浪防止機能、護岸機能の確保を図るため、指標林内の地域区分を行い、それぞれに相応しい森林の造成を行うこととしています。
 現地は、欽州市から40kmの地点で交通の利便性が高く、北部湾に面し熱帯海洋性季節風気候の特徴を有し、年平均気温21.4C~22.0C、年降水量1,649mm~2,055mm、沿海における水温の年較差は比較的少なく、海岸マングローブ林の生育に良好な自然条件下にあります。
 平成20年3月19日、欽州市犀牛脚鎮聯民村1林班の指標林において、日中緑化協力指標林の造成を記念し、併せ「日中平和友好条約30周年」を記念する「日中緑化協力指標林造成式典」が挙行されました。
 この指標林の周辺地域では、毎年7~8月に台風が多発、風害と洪水が地域住民の生命財産に深刻な脅威となっており、この指標林の造成が直接的にこれらの脅威を取り除くと共に、この指標林の造成により、今後急がれる中国での海岸防災林造成に関する技術的な諸課題の解明が可能となると期待されています。
 現在、植栽されたマングローブは、適切な補植等の措置により健全且つ斉一に生育し、また、記念碑周辺の木麻黄はすでに3mを超え、旺盛な生長がみられます。
 このほか管理棟においては指標林の概要等が展示され、見学者の利用に供されています。
 
     【海岸防災指標林の概要】

実施場所 広西壮族自治区欽州市犀牛脚鎮聯民村1林班
事業実施主体 広西壮族自治区林業局及び欽州市人民政府
植栽樹種 木麻黄、黄槿、秋茄、白骨壌
 
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〔木麻黄植栽地〕
記念碑周辺の植栽時1m程度の木麻黄は、3年の時を経て早くも3mを超すものとなった。
 
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〔秋茄植栽地〕
初期成長は緩慢な秋茄。今後は急速に生長する。
 
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〔無弁海桑〕
成長の早いインドネシア原産の無弁海桑、現在1.5m程度の成長を遂げている。
 
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