平成29年度助成事業の紹介 日中緑化交流基金では、中国国家林業局対外協力プロジェクトセンターとの協力により、平成29年度には、中国の15の省・自治区で39件のプロジェクトが行う植林緑化活動に助成しています。 これら植林緑化活動は、日中両国民の協力により、中国での緑の山河づくりに貢献するとともに、両国の友好関係の発展に寄与することが期待されています。 平成29年度は、特に日中双方にとり重要な課題である砂漠化・黄砂対策に重点を置いて取り組んでおり、39件のプロジェクトの半数以上の19件が砂漠化地域で実施されています。現在実施されているプロジェクトについて、砂漠化地域、黄土丘陵・黄土地域、北京周辺風砂地域、長江下流地域の4地域で実施されている事業の代表的な事例をご紹介します。 【砂漠化地域】
砂漠地での手作業による植付作業 | 事業名 | 内蒙古オトカ前旗昂素鎮における砂漠化土地の植林緑化事業 | 実施場所 | 内蒙古自治区オルドス市オトカ前旗昂素鎮 | 団体名 | (特)黄河の森緑化ネットワーク | 中国側 カウンターパート | オトカ前旗人民政府林業局 | 事業開始年度 | 平成28年度(2016年度) | 事業概要 | 内蒙古南部の砂漠化前線地域において、防風固砂林を造成して、地域住民の農牧業環境及び生活環境の改善を図る。 |
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| 【黄土丘陵・黄土地域】
油松(マンシュウクロマツ)植栽地 | 事業名 | 山西省豆村鎮土石山岳地域植生復旧モデル林造成事業 | 実施場所 | 山西省五台県 | 団体名 | (特)教育開発研究所 | 中国側 カウンターパート | 山西省林業庁 | 事業開始年度 | 平成25年度(2013年度) | 事業概要 | 河北の屋根と言われる地域であるが、森林率が14%と著しく低く、干ばつ、洪水、砂嵐などの自然災害が頻発している。このため、植生復旧のモデル林を造成し、被害の抑制及び農民の生活、生産環境の向上を図る。 |
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| 【北京周辺風砂地域】
モクゲンジ植栽地の灌水作業(水を運搬) | 事業名 | 河北省唐山市豊潤区造林プロジェクト | 実施場所 | 河北省唐山市 | 団体名 | (一社)日本森林技術協会 | 中国側 カウンターパート | 河北省林業庁 | 事業開始年度 | 平成24年度(2012年度) | 事業概要 | 河北省では、三山北防護林や退耕還林が実施されていることから、退耕還林により放棄された土地は土砂発生源となっており、水土保全のため、丘庄ダム周辺において水土保全林を造成する。 |
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