テーマ「鳥がどんな場所を使っているかを調べる」
豊松小学校の子どもたちは60種類ちかくの鳥の名前や声を覚えているなかなか鳥にくわしい小学生です。しかし、鳥がどんな場所を使っているか、ということについては今まであまり考えたことがありません。講師である鳥の先生は、ある調査をすれば、鳥のくらしや特徴について、いろいろと知ることができると言います。しかも今日は、先生の鳥の調査を子どもたちにも手伝ってほしいと言いました。一体どんなことをするのでしょうか?


人間が生きていくために必要な場所を考えてみる
野鳥を守る、保護するということは、鳥を籠に入れて、エサをあげてさえいればよいのでしょうか?鳥の先生は子どもたちに聞きます。「担任の先生を保護すると考えてみてください。先生が生きていくために必要な場所には何があるでしょう?」
子どもたちからは「学校」「家」「学校へ行く道」「トイレ」「病院」「眼鏡屋さん」などの意見が出されました。1人の人間が生きていくには、いろいろな場所が必要です。それと同じように1羽の野鳥が生きていくためにも、いろいろな場所が必要なはずです。野鳥を保護するには、野鳥がどんな場所を使ってくらしているかをまず知ることが大切です。
子どもたちから、いろいろな意見が出されます。


観察開始。鳥は、どこで何をしている?
今日の調査区域は豊松小学校の敷地内です。鳥をよく見るのは学校のどんな場所か、子どもたちが意見を出しあいました。「森」「樹木」「穴」「プール」「体育館の屋根」「畑」「運動場」などなど。これらを近いグループどうしに分類し、チェックシートに記入します。その後、双眼鏡とチェックシートを持っていよいよ観察の開始です。小雨の降る中でしたが、運動場や学校林などを野鳥がいそうな場所を探して歩きました。お天気は今ひとつでしたが、それでも20種類以上の野鳥を観察することができました。それぞれの観察結果は集計してひとつにまとめます。今回の調査で、野鳥は森林をよく使っていることだけでなく、意外にも建物や電線などの人工物もよく使っていることがわかりました。また、草むらや土の地面で餌をとっているなど、ひとつの野鳥がいくつもの環境を使っていることを実感できました。
今までは野鳥を見ても、その鳥がどこで何をしているか、ということをあまり考えませんでしたが、今回の調査を体験して、野鳥の利用する場所について気づくようになり、野鳥を見る新しい視点が加わったことでしょう。
観察のようす


教室大興奮、ハチクマ発見!
調査の合間には、鳥の先生も驚くほど、子どもたちからは鳥についてのいろいろな質問が出されました。そして、鳥の先生が持って来られた、たくさんの鳥の羽や鳥の骨にも子どもたちは興味津々です。マガモの羽がきらきらしてきれいな色であることやフクロウの羽がしましまで柔らかいことに驚く子どもたちで教室は盛り上がりました。と、そこへ「ハチクマだ!」の声。みんなが一斉に窓の外へ出るとハチクマが上空を飛んでいるのが見えました。ハチクマとトビは姿が似ていて、最初はトビかと思った子どもたちも、鳥の先生が教えて下さったのでハチクマとわかりました。子どもたちはハチクマを初めて見て、興奮の様子。ハチクマの登場によって、教室はしばらく騒然としていました。
豊松小の子どもたちは、1年生の時から図鑑やカードで鳥の名前を覚える学習を続けているので、基礎的な知識がしっかりしています。その知識が体験と結びついた時に得られる喜び、理解が深まる瞬間を目の当りにし、普段の継続した活動が大切であるということと共に、活動をステップアップさせる新たな視点や取り組みの重要性を感じました。
全員で鳥のポーズ
顕微鏡で見るとフクロウの羽のしましま模様がよくわかる
(教材提供:アーテック


C-13 野鳥はどんな場所を使っている?


DATAキャラクター 参考資料目録

今回の実践を実際どのように行なったのか、資料を公開しますので、参考にしてください。

タイムスケジュール(Excel)
資料(Excel)
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チェックシート3種見本
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※圧縮ファイルになっておりますがダブルクリックで解凍されます。


豊松小学校 北河伸太良
豊松の鳥と環境について