木材の切断(せつだん)した面を見ると、色がちがうことがわかります。内側の色が赤い部分は心材(しんざい)とよばれ、外側の白い部分は辺材(へんざい)とよばれています。樹木(じゅもく)が生きている時、辺材の細胞(さいぼう)は、次の年の生長(せいちょう)のために、養分(ようぶん)をたくわえています。この細胞が役目(やくめ)を終えて死んでしまうと心材になります。辺材から心材へ変わる時に、心材では辺材にはない色や香(かお)りをもった物質(ぶっしつ)がつくられるとともに、水分を通しにくくします。そのため、心材はくさりにくいという特ちょうがあります。
酒樽には、スギの辺材と心材の境界(きょうかい)部分の材を使うのがもっともよいとされています。内側に心材を外側に辺材を向けて板をならべます。心材は香りがあり水を通さないので酒に香りがつく上、もれることがなく、辺材の清潔な白色を外側に向けるためです。また、みそやしょうゆなど食品を加工するときに使う桶には、心材のみを使うことが好まれます。食品加工にかかる時間が長いため、その間に木がくさらないようにするためです。

赤い丸から青い丸の部分までが辺材、青い丸の中側が心材です
提供:山口大学教育学部付属光中学校