日本のたんすの材料には、キリ、スギ、モミ、ヒノキ、ケヤキなどが使われてきました。中でもキリはたんすの材として最適で、キリでつくられたたんすは古くから高級品とされています。というのも、キリの材は、割れたりそったりすることが少ないため、他の材よりとびらやひきだしなどがぴったり閉まるように仕上げることができるからです。また、他の材にくらべて熱を伝えにくいため、たんすに火がついても表面だけが炭になり、内部に燃え広がるまでには時間がかかって中に入れている物を守ります。さらにキリは、色が白くて木目の光沢(こうたく)が美しく、軽くて持ち運びに便利(べんり)という特ちょうもあります。


キリ材
提供:中川木材産業株式会社