室内でコンクリートと木材をふれてみると、木材の方が温かく感じられます。これは、木材が熱を伝えにくい性質(せいしつ)をもっているからです。
熱は、温度が高い方から低い方へとうつります。熱を伝えにくいものにふれると、指からゆっくりと熱がうつるため、温かく感じます。逆に熱を伝えやすいものにふれると、指の熱が速くうつってしまい、冷たく感じます。木材の熱がうつる速さは、コンクリートの2分の1〜10分の1。そのためコンクリートよりも温かく感じるのです。
熱を伝えにくいということは、外との間に熱の出入りが少ないということ。床や壁に木材を使うと、夏の暑さや冬の寒さをやわらげ、すまいをほどよい温度に保(たも)つことができます。

『冷えや疲労感(ひろうかん)をやわらげる木の床』
出典:「木材工業」Vol.22.1966

床の材料が違うと、足の甲(こう)の温度変化にどのような違いがあらわれるのかを測定(そくてい)しました。コンクリートやビニールタイルにくらべて、木材は皮ふの温度を急にはうばわないことがわかります。