バットの材料をこれから先安定(あんてい)して得ることができるよう、2000年に「アオダモ資源育成(いくせい)の会」がつくられました。これまでに北海道の苫小牧(とまこまい)と厚賀(あつが)にある国有林(こくゆうりん)で、アオダモの苗木(なえぎ)を合計2500本植林(しょくりん)し、育てています。枝打ちなどの手入れは、地元の高校の野球選手たちのボランティアによって行なわれ、現在のところ、森林にいるシカやウサギなどに食われることもなく、順調に育っています。この活動は、単にバットの材料を得るためだけでなく、定期的(ていきてき)にアオダモの木を山に返すという点で、自然環境の保全と資源(しげん)の保護に貢献(こうけん)する教育的配慮(はいりょ)があります。活動はまだ始まったばかりですが、今後の活動に大きな期待(きたい)がよせられています。

バットの森
植林をしているボランティアたち

提供:日本技術者連盟アオダモ資源育成の会