森林は災害(さいがい)をふせぐだけではありません。森林は海の魚を育てます。森林があると川の水がきれいにたもたれ、森林の土からしみ出した養分によってプランクトンが増え、それを食べる魚が集まります。海草もよく育つので魚が卵を産みつけにやってきて、それを食べる大きな魚もやってきます。森林は山や植物だけでなく海の生き物たちにもかかわりがあり、このように自然は生き物どうしのつながりの中で作られていきます。このほか、森林浴(しんりんよく)や田畑や家を強風(きょうふう)から守る防風林(ぼうふりん)や屋敷林(やしきりん)など、くらしのあちこちで森林のはたらきを利用しています。