地球の7割が海で、3割が陸地、その陸地の3分の1が森林です。森林には、なんと地球上の生き物の9割がすんでいます。中でも熱帯林は生き物の数が多いことで知られています。熱帯林の特ちょうは樹木(じゅもく)の種類(しゅるい)が多いことです。ある調査によると日本の天然林(てんねんりん)では250ヘクタール(1ha=100m×100m)あたりに50種類の樹木があったのに対し、マレーシアの熱帯林では、2ヘクタールあたりに277種類もの樹木があったと報告されています。樹木の種類が多いと、それをえさやすみかにしている昆虫や動物の数も多くなります。しかし、種類が豊富である一方で、一種類あたりの数は少なくなります。つまり、一度失われると替わりがきかないのです。たくましく見える熱帯林ですが、微妙(びみょう)な自然のバランスで保たれているため、再生させることが難しく、熱帯林の破壊にはとりわけ大きな問題があるのです。