地球の自然はいろいろな生態系(せいたいけい)が集まっており、それがたがいに影響(えいきょう)しあっています。生態系をつくっている動植物が一つでも絶滅すると、自然のバランスが崩(くず)れてしまいます。生命が地球に誕生(たんじょう)したおよそ30億年前からの長い歴史をふりかえれば、たくさんの生き物が地球上にあらわれては消えていきました。地球の気候(きこう)が大きく変わるといった生き物たちにとって逃(のが)れられない環境の変化があったからです。現代、地球温暖化(ちきゅうおんだんか)による環境の変化も予想されますが絶滅の原因は、もともとの土地にすむ動植物がよそからきた動植物(帰化生物=きかせいぶつ)に追いやられた、すむ場所を破壊(はかい)されたり汚されたりした、人間が持ち去った、がおもなものです。私たちは多くの生き物のめぐみを受けていることを忘れてはならないでしょう。