森林の中にはたくさんの昆虫がいます。昆虫は世界の動物の中で最も数の多い生き物で、すべての動物の4分の3をしめています。世界で数100万種類が発見されており、日本だけでも毎年約100種類が新に発見されています。
こんなにたくさん昆虫がいると食べ物やすみかをめぐり生存競争(せいぞんきょうそう)がおこりますが、競争をさけるために昆虫どうしではさまざまな関係が見られます。食べ物の種類を葉、幹、根などに変えたり(食いわけ)、すみかを幹の中や枯(か)れた木、葉の中と変えたり(すみわけ)することによって、競争をさけます。こうした工夫は昆虫だけでなく、魚や鳥や動物でも同じように見られます。



葉の上にはチョウやガの幼虫、地表や落ち葉の下にはオサムシ、幹の中にはカミキリなどがいます。