石油や石炭などとちがって、木材は再生(さいせい)可能な資源(しげん)です。森林をきちんと手入れすれば、私たちはくり返し木材を利用できます。森林破壊(はかい)をくいとめるには、原生林(げんせいりん)は切らずにおいて、今ある人工林をきちんと管理することが必要です。日本の場合、森林面積のおよそ4割が人工林です。森林蓄積(しんりんちくせき)は人工林を中心に、毎年およそ8,000万立方メートルあり、これは一年間に使う木材の量9,781万立方メートルに近い量です。つまり、使う木材の量と同じくらいの森林資源が毎年増えていることになります。ところが、日本は木材の約8割を外国から輸入しており、世界で有数の木材輸入国です。そして外国から輸入(ゆにゅう)した木材におされて、国産の木材の値だんが下がり、林業の経営が難しくなったために、手入れをされない人工林が増えています。このことは、森林と林業、そして環境にとって、大きな問題です。