ヒノキなどを育てる人工林で、さまざまな植物が育つにはどうすればよいでしょうか。「間伐です。森の中の光の状態まで考えて間伐をきちんと行えば、森の中に光が入って明るい森となり、ヒノキ以外の植物が生えてきます。間伐はよいヒノキ材を育てるとともに森の中にさまざまな植物を成長させます。その結果、土が流れるのを防いだり、多くの生き物がすめる森になっていくのです。大切なことは、作業のじゃまになると言ってヒノキ以外の植物を刈り取ったりしない、また間伐したヒノキを運び出す時に他の植物を傷つけることのないようにすることです。特に小川の近くでは気をつけます。水が汚れてしまうと多くの生き物に影響をあたえるからです。作業のあらゆる場面で、環境にあたえる影響を少なくする工夫が必要です。」



左側は強い間伐で下草がしげっています。右側は間伐されていないため林の中が裸地(らち)となっています。

提供:速水林業