家を建てるときは、その土地に育った木を使うのが一番です。なぜなら、木は切り出されても生きているときと同じような性質(せいしつ)を持ち続け、雪に耐(た)えてきた木は木材になっても雪に強く、一方向からの風に耐えてきた木は、その方向の荷重(かじゅう)に強いからです。合掌づくりは、このことをよくわかってつくられています。雪国の山の斜面で育った木は、雪の重みで根もとが大きく曲がっていますが、これを梁(はり)として使い、根もとの方を家の一番外側の柱の上にのせ、曲がっていない方を家の中央の柱にのせて渡しています。半アーチ状の梁は、背にうけた重みを直接柱に伝え、軸方向に強い木材の性質をよく生かしています。